夏侯令女 二度と嫁がぬ!自らの耳鼻を削ぎ落とした烈女

どうも! 諸葛菜です。 まずは、告知を。 坂口先生の最新本真説 その後の三国志が発売されましたね。 早速注文しました。坂口先生は司馬一族が大嫌いなご様子なので、今度はどんな斬撃を与えるのか、今から期待でいっぱいです。早く読みたいなあ~(^O^)

 

さて、夏侯令女。

参考記事:

司馬懿のクーデターが成功し、曹爽一門が処刑され、その財産も全て没収され、魏の国庫に納められた。曹爽の従弟である文淑の妻は、若くして夫に先立たれ、その父親が再婚させようとしたところ、己の耳を切り取って2度と嫁がぬことを誓った。

曹爽が誅されてから、父が再婚の話を持ちかけたところ、今度は鼻を斬り落としてしまった。

「人がこの世に生きているのは、たとえば軽い塵がか弱い草の葉に乗っているようなもの。なにも、こんなにまでして自分を苦しめることは無いではないか。しかも曹家は司馬氏のために根絶やしにされてしまったのだし、いったい誰に義理立てしているのだね?」

夏侯令女は泣き泣き、

「わたくしは、『仁者は盛衰をもって節を改めず、義者は存亡を持って心を易(か)えず』と聞いております。曹氏が全盛のときですら、終わりを全うする覚悟でおりましたのに、滅んだ今となってはなおさらのこと、棄てることなぞできませぬ。さような禽獣にもひとしいことは、わたくしにはできませぬ」

司馬懿はこれを伝え聞いて、感じ入り、子供を養わせて曹氏の跡継ぎとさせた。

後の人の詩に、

弱草微塵 尽く達観し 夏侯 女あり 義 山の如し 丈夫もおよばじ くんさい(女)の節 みずから顧みてしゅ眉(男)も また汗顔

(原文) 弱草微尘尽达观,夏侯有女义如山。 丈夫不及裙钗节,自顾须眉亦汗颜。 壮絶。貞節を守った烈女。娘の心を解っていない親父にイラっときました。 男共が処刑されたあと、その一族の女性も何らかの罰を受けたりします。演義の本中にはないけれども、他にもいろいろな悲劇があるのでしょうね・・・。

今回の話はちょっと重かったです・・・