潘挙 司蕃 いかつい門番武将かと思いきや、目上の方が来たらすぐに開けちゃうぜ♪
どうも! 諸葛菜です!
今回は大国魏の門番大将潘挙と司蕃だっ!
え?知らない?
それが普通です。
[caption id="attachment_667" align="aligncenter" width="347"] 著作者:Navarro Amaya (改変 gatag.net)[/caption]
演義での登場回は第107回。
いきなり司馬懿に矢を射掛ける奴
司馬懿はくたばる寸前と、判断した曹爽一味が図に乗って都を空にして、巻き狩りへ。時至るとばかりに、司馬懿が兵を挙げて、「曹爽は奸悪な行いが多い」と郭太后に奏上。まずは曹爽の館の武器庫を押さえるべく、兵を繰り出します。それを知った曹爽の奥様は大慌て。
「何事じゃあ~!潘挙、潘挙はいずこにい~?」
「ご懸念にはおよびませぬ。それがし尋ねて参りまする!」
と、射手数十人を率いてやぐらに駆け上がれば、おりしも司馬懿が兵を率いて館の前を通り過ぎようとしている。すかさず射手たちに矢を雨あられと射かけさせたので、司馬懿は立ち往生してしまった。(原文ママ) げーっ!?
まずは尋ねるんじゃなかったのか!? 奥方の意向をほとんど無視。不意に司馬懿に発砲したことで後々どんな災いをこうむるかなど、一切考慮に入れていません。お勤めにまじめで、一本気なところはまさに門番大将にうってつけな性格だと思いました。
もちろん、矢を放つのは途中でやめました。
元上司とて通さない!
つづいて、司蕃。 彼は都の平昌門という門を守備する大将。司馬懿のクーデターを察知した桓範はいち早く曹爽と合流しようと、都からの脱出をはかります。
司蕃にとって桓範は元上司。桓範といえども、そうおいそれと通すわけにはいきません。桓範は太后の令旨を持っていると偽ってあけようとするが、
「さらば拝見させてもらいます」 「無礼者!わしが引き立ててやったのを忘れたのか!」
と、大喝されてしぶしぶ門を開いてしまいます。
「司馬懿が謀反したのだ!そなたも来いっ!」
と、元上司の言う呼びかけをスルー。ただただ仰天するばかりで、司馬懿御大に報告してしまいます。
この二人がどうなったのかはわかりません。辛ショウたちが助かったから、たぶん無事だとは思うのですが・・・。
潘挙は曹爽の館を守っていた一武将。かたや司蕃は都の門を守備していた武将。
身分的には司蕃のほうが上のような気もしますが、魏に雇われている司蕃と、曹爽という一個人に雇われている潘挙では、主人に対する思い入れも違ってきます(もちろん潘挙も魏に雇われている身ですが)。おかれている立場から見ると、潘挙にとっての上司は曹爽とその奥さんっぽいですしね。潘挙のほうがきちんと仕事してくれそうです。 ※ちなみに、潘挙は空想上の生き物らしいです・・・涙。