蒋舒 姜維お気に入りの剛腹の荒武者w!見せ場は特になしっ!

どうも! 諸葛菜です!

小物臭全開で登場の蒋舒様だ~~!∑(゚Д゚)

蒋舒(生没年不詳)

ウィキリンクの冒頭から、「仕事に当たって目立った働きがなかった」とすっぱり。そんな蒋舒の活躍は如何!?

 

蜀の主力キャラとして?

初登場は演義第112回 姜維は漢中にて、二人の大将に連日軍勢の調練に当たらせていた。一人は蒋舒、一人は傅僉といって、ともに剛腹の荒武者であり、姜維のお気に入り。この行を見たとき、「お!?」と思いました。 演義後半を盛り上げてくれるのか!

せめて、文醜顔良並みに頑張ってくれないと、演義後半の盛り上がりに欠けてしまいます。

魏の諸葛誕が蜂起。これに連動して、姜維が北伐を開始。先ほどの傅僉が、魏の大将王真、李鵬をしばき倒したり、姜維と鄧艾の息子鄧忠の一騎打ちがあったりと見所があります。

しかし、諸葛誕の敗報が姜維の元に届き、やむなく撤兵します。

姜維「ままよ、いったん引き揚げよう」

相方の傅僉はかませ武将の王真と李鵬を屠り大活躍。

「蜀にも徐質っぽいのが出てきた」とわくわくした読者も少なくないはず!

対して、蒋舒の活躍は一行も無し。羅漢中も蒋舒には、花を持たせたくなかったのか、完全に蚊帳の外。 鄧忠の槍の餌食にでもなって、手柄を立てさせてやればよかったのに・・・。

姜維「な、なんと・・・あの剛腹の荒武者蒋舒を一突きで!?」 傅僉「ムムム・・・」

とかね(笑)。

 

北伐にくっついていく蒋舒

第113回。 姜維の北伐の兵を起こし、蒋舒は傅僉と共に右備え。

参考記事:王含・蒋斌 精一杯蜀を守りました。

鄧忠らが左備えを夜襲。蜀軍は初戦で出鼻をくじかれます。この回でも蒋舒の活躍はなし。この回では、姜維が逃げ帰ってきた王含らに寛大な態度でしたが、厳しいところも見たかった。

姜維「貴様は右備えとなったからには、左備えに変事が起こったらすぐに駆けつけねばならぬのに、夜寝ていたとは何事じゃ!打ち首にせいっ!」 蒋舒「きょ、距離的に無理でござるっ!」 諸将は、こもごもととりなさない。 屈強の者どもにひっ捕らえられ、たちまちさらし首となり、雑兵共が震撼。

とかね。

活躍するのは相方の傅僉だけ

第114回 ここでも蒋舒は活躍無し。偽って投降した魏の王カンを手玉に取り、姜維が兵糧を捨て、鄧艾をおびき出します。張翼、傅僉らが伏兵して、鄧艾をあと一歩まで追い詰めます。

傅僉も「下郎、鄧艾!」などと罵りまくって大活躍。追い詰められた王カンは、退却せずに、反対に漢中へ突進。そのため、姜維は鄧艾を追い討ちすることが出来ませんでした。

姜維「貴様は戦の大勢を把握し、鄧艾の退路を断つべく臨機応変に動かなければならぬのに、なぜ一緒になって漢中へやってきた!?諸将に示しがつかん!打ち首じゃ!」 蒋舒「距離的に(略)」 たちまち姜維即金の屈強の者どもに取り押さえられ…。

とかね。

 

勇将傅僉を見殺しに!

第116回。 この回でついに蒋舒のベール(化けの皮)が脱がされる・・・!鐘会は南鄭関をぶち破り、蒋舒と傅僉が固める陽安関へ。王含は楽城、蒋斌は漢城を固め、魏の大軍が来たので立て篭もります。

一方、蒋舒は傅僉とともに防戦の策を協議。

「魏の軍勢はあまりにも多く、まともに戦っても勝ち目はござらぬゆえ、守りを固めるがよろしゅうござりましょう」

と、至極妥当な案。 傅僉はその案に反対し、兵3000を率いて打って出ます。予想外にも、傅僉が健闘。鐘会軍を後退させます。これは、実は罠で、傅僉は反撃に遭い、陽安関へ退却しようとします。開門するよう叫びますが、蒋舒が出てきて、

「わしは魏に降参したぞ!」

と、降参&傅僉を見殺し。そのあとは、後世の人の死にも、

「むしろ 傅僉となりてしせんとも 蒋舒となりては 生くまじ」

と詩の中で蹴散らされています。

降服後、蒋舒は鐘会の道案内をしていました。結局、剛腹の荒武者ぶりは発揮することなく、終了。

羅漢中の蒋舒に対する「どうでもよさげな」態度がびんびん伝わってきます。

傅僉「貴様、わが軍が打って出ようというのに、味方の士気をみだす気か!?」 蒋舒「(略)」

ここで首を刎ねておけば…。少なくとも傅僉再入城で少しは時間が稼げたかも知れませぬな。

ムムム・・・。 楽城、漢城の心臓部と言えるほどの重要な関門です。人材不足の蜀ですし、姜維もこの二人には期待をかけていたはず。

残念!

なんせ、蒋舒は剛腹の荒武者ですからっ!ヽ(`Д´)ノ