孫綝(チン) part2 三国志演義の必殺技・・・酒宴!孫チン散る!

どうも。

諸葛菜です。

孫チンの続きです。

孫綝 part1 面倒くさいことは全部部下任せっ!なんか文句ある!? 

孫チンの討ち取った武将: 呂拠、王惇、滕胤、朱異、全尚、劉丞、全端・唐咨の一族。 すなわち、味方殺し・・・ですな。

[caption id="attachment_1921" align="aligncenter" width="600"] 画像参照:百度孫綝[/caption]

配線帰国後、大荒れ孫綝様!孫亮廃帝に追い込む!

さて、

東呉の大将軍孫チン様が、責任を全て部下になすりつけ、一人帰国。孫チンは全端、唐咨らが魏に下ったと聞き爆怒。彼らの家族全員をひっ捕らえて皆殺しに。

孫チンの権勢は呉帝孫亮を呑むほどに強大化。自分の親戚を重役につけ、軍隊を完全に掌握します。 大鉈を振るうがごとくの専横に、業を煮やした孫亮は暗殺計画を練ります。相談相手は全妃。曹芳の時と同様、もちろん情報漏れ。全妃の母親は孫チンの姉。この時点で相談相手を間違えています。

ねずみの糞のエピソードで読者に「聡明」ぶりをアピールしたのに、肝心なところが大雑把。

姉からこのことを知った孫チンは怒り狂い、兵士を率いて孫亮の館を包囲。全尚、劉丞とその家族を捕らえ殺害。文武百官を朝廷に集めて、全員に、

「いま、天子は淫乱の所業多く、身体弱く、暗愚にして天下の道をすたれさせている。天子として仰ぐことはできぬゆえ、廃すべきであると思う。異議をとなえる者は、謀反の心ある者じゃ」

と一方的に皇帝孫亮の廃止を決定。途中、桓イが反対しましたが、孫チンに斬り殺されます。その足で禁中に踏み込み、孫亮を怒鳴りつけます。

「大道をみだす暗君とは貴様のことだ。本来なら打ち首にして天下のみせしめとするところだが、先帝に免じて会稽王にしてやる。新しい天子は、わしが有徳の者を択んで立てる」

 

孫休を新皇帝に立てるが…墓穴

結局、孫休を新皇帝に立てますが、孫チンが丞相となり、横暴はますます激しいものに。孫休もあえて孫チンをとめず、ほしいままに振舞わせておき、すきを見て、さっくりやっちまおうと企てます。

孫チンは天子の聖寿を祝おうと、酒と肉を孫休に届けたが、孫休は拒否。むくれた孫チンはその足で張布の館を訪問。愚痴をこぼします。

「前にわしが会稽王を廃したとき、皆はわしに天子になるよう勧めたものであったが(←本当かww)、(中略)近いうちに、きっと思い知らせてやる」

つくづく、お前何様?と言いたくなるくらいの増長ぶり。自ら死亡フラグをおっ立て、死臭を放ちつつ、武将に軍勢を揃え謀反の準備を整えます。

孫休はこの知らせを聞き、酒宴に呼んで孫チンをやっちまおうと画策します。

・・・「酒宴にかこつけて、ターゲットを捕殺」は、三国志ではスタンダード、かつ成功率の高い手段。宴会ではノーガードに近い状態に陥るという、中華な人々に共通する習性をついた、嫌な手段ですな。

宴会前夜、激しい風が起こり、大木を吹き飛ばす。当日、孫チンが朝起きると、何者かに突き飛ばされたように感じていきなり倒れたり、死の兆しが現われます。部下に宴会を欠席するよう勧められますが、軍隊を握っているのはわしら一族だから問題なし。と無理やり出席。

上座に座らせて、いい気になって酒を飲んでいると、火の手が上がる。孫チンは一瞬慌てますが、孫休がこれを引き止める。

「丞相(中略)心配ござらぬ」

と、その言葉が終わらぬうち、張布が屈強の者ども30人を率いて乱入。たちまち孫チンを縛り上げる。

孫休 呉の皇帝。意外にもタヌキな面もありしたたか皇帝!孫チン兄弟を大掃除!

どーする孫チンー!?

 

「なにとぞ交州へ流して、百姓をやらせてくださいませ」

と、孫休に叩頭。 東洋では絶対的な降伏を意味するポーズ・・・土下座だ!

が、そんなことは聞き入れられるはずがありません。

庭に引きずり出され斬首。

パワハラ帝王孫チン丞相、ここに眠る。