トウ艾 part2 姜維軍を手玉に取り、魏のスーパーエースに!

どうも!

諸葛菜です。

トウ艾 part1 魏の名将にして忠臣 カン丘倹鎮圧、蜀漢滅亡に大貢献!

トウ艾 part2 姜維軍を手玉に取り、魏のスーパーエースに!

トウ艾 part.3 戦う前から死亡フラグでボロボロ。それでも前進あるのみじゃ!

中国人の鄧艾(トウ艾)将軍への評価をざっと書いてみた

トウ艾の記事part2です。 トウ艾はどうしたって、姜維との絡みが多いので、記事内容が姜維とかぶってしまうんですよね。

ま、とにかく、トウ艾の活躍を追って見ましょう!

演義第100回。

姜維がトウ水へ攻め入り、王経軍を撃破。すでに狄道城が囲まれ、火の手が上がっていました。陳泰は軍を整えてまさに出発しようとした時・・・、

「おめえはっ!?トウ艾!?」

遠く、兗州(エンシュウ)より駆けつけたトウ艾

「この度は大将軍の命を受け、御加勢に参上つかまつりました!!」

トウ艾は早速陳泰に計略を伝えます。姜維羌族に手を付け、隴西の太守たちを味方につけることに気づく前に倒してしまうこと。それには、陳泰、トウ艾の2軍が攻撃を仕掛け、慌てふためいたところを伏兵で叩くという計略。

計略は見事に成功。姜維は狄道城を放棄して撤退。

撤退の折も、トウ艾の偽兵の計により太鼓や銅鑼を鳴らされ続けたため、生きた心地もせずにようやく漢中に辿りつきました。陳泰・王経は、姜維も懲りたことだろうから、しばらく攻め寄せては来まいと、一安心。

しかし、トウ艾は5つの理由により、蜀軍は必ず北上してくると警笛を鳴らしました。

  • 一.魏軍はトウ水の敗戦で士気が落ちているが、蜀兵は一兵も損なっていない
  • 二.蜀は船で来たから疲れていない。魏は歩いてきたら疲れている。
  • 三.蜀は精兵。魏は調練がまだ行き届いていない。陳泰・王経の部隊とエンシュウからの援軍がごちゃまぜになっている。
  • 四.蜀はキ山に出れば麦を取って兵糧に出来る。
  • 五.魏の兵糧集積地は分散しているので守備をそれぞれ割かねばならないが、蜀は軍を一手に攻めることができる。

姜維の来襲を手ぐすね引いて待つトウ艾。一方、姜維夏侯覇の諌めを押し切って無理やり押し進みました。祁山を守備しているトウ艾は、姜維の旗指物を持った大軍と対峙しましたが、すぐに「ここに姜維はいない」ことを見抜きました。 トウ艾は陳泰へ報告。

姜維はここにはおりませぬぞ。董亭に出て南安を衝くに違いござりませぬ。あの物見は僅かな数がいるだけで、鎧を取り替えては出たり入ったりしているもの。馬も疲れきっております。大将は無能な者と見ました。将軍はこれより一軍を持って攻めて下さりませ。必ず打ち破ることができましょう。かしこを破ったなら、その足で董亭への道筋に向かわれ、姜維の退路を断って下さりませ。それがしは一軍を率いて南安へ向かい、武城山をとることにいたします。首尾よくかしこをとることが出来れば、姜維はじょうけいに向かうこと疑いござりませぬが、じょうけいには段谷と申す谷間があり、山が狭まって伏勢をするのに絶好のところ。彼が武城山を攻めに出るところ、それがしが先に段谷に二手の軍勢を伏せておけば、姜維を打ち破れること間違いござりませぬ」 え・・・以下同文って感じで話が進みます。この後は…。

ドンピシャでトウ艾の計略があたり、無能呼ばわりされた鮑素を討ち取り、姜維を助けにたった500騎で突撃してきた張嶷を討ち取り、蜀軍の大半を討ち取りました。 演義第112回では、姜維と初顔合わせをしましたが、二人の戦いは殆どなし。 姜維は、諸葛誕の軍が破れたことを知り退却したためです。

トウ艾姜維と陣立て対決。 第113回では北上してきた蜀軍の出鼻をくじことに成功しました。

参考記事:王含・蒋斌 精一杯蜀を守りました。

ついにトウ艾姜維の本隊が対峙。 姜維諸葛亮直伝の八卦の陣を布くのを見るや、トウ艾も同じく八卦の陣を布く。 「どうせパクリだろ?」

と、姜維トウ艾を挑発。

「なんと、貴様はこの陣法のできるのは自分一人と思っているのか。この陣立てを知っている上は、変えることぐらい知らないでどうする」

馬を返して旗を振らせれば、8864個の門に立て直しました。

「どうじゃ、これは」

「いかにも、なかなかの手並みだが、それでわしの八陣を囲んでみるか」

「おお、やってみせよう」

トウ艾は突撃しましたが、姜維の陣はたちまち長蛇間地の陣へと変わり、呑み込まれてしまいます。

次々と討たれていくトウ艾の側近たち…。

「ああ、わしもおのれの浅はかさから、姜維にしてやられたか」

ところが、この危機を救ったのが司馬望。 参考記事:司馬望 Part2 陣立て合戦で姜維と激突!ケチは俺の褒め言葉っ!

命を救われたトウ艾は、陣立てに詳しい司馬望を姜維と戦わせておいて、自分たちは姜維の背後に周り挟み撃ちにする計画を立てました。

でも、これ・・・廖化に見ぬかれちゃうんですよね。

結果…背後に回ろうとしたトウ艾廖化に阻まれ、部将の鄭倫を失うはめに。散々に打ち破られたトウ艾は、背中に4本も矢が刺さっていました。負けましたが、蜀の朝廷が乱れているのに目をつけ、党均を遣いにやり、黄皓を懐柔。劉禅姜維を召還しました。

姜維軍がしずしずと引き上げるのを見たトウ艾は、

「あれは武侯の兵法そのままじゃ」

と、嘆息。

「蜀軍の君臣の仲がかんばしくなくなったうえは、異変が起こるに違いない」

と、司馬昭に知らせました。 司馬昭の側近賈充が、それどころではない。まずは曹髦を片付けろということで、すぐに蜀へ攻め入ることはなかったのですが…。

とりあえず、ここまで。