邵悌 司馬昭の側近 演義でのセリフ多しっ!物事を見る目はありそうな男

どうも!

諸葛菜です!

演義後半の主要キャラにケチをつけ、更には死亡フラグまでぶっ立ててくる、戦場では一切命をはらずに、安全なところで命がけで戦っている武将の批評、批判ばかりしているモブ武将どもがたくさん出てきます。

その内の一人が司馬昭の側近邵悌さんです。

演義での登場回は第115回

司馬昭が蜀を討つことを決定。 宮殿では、蜀討伐に反対した鄧敦(トウトン)を処刑し、戦の血祭りに上げました。総大将は鐘会。いよいよ出陣です。

司馬昭は城外10里まで見送りましたが、ここで邵悌の出番です。

 

「このたび殿には鐘会に十万もの軍勢をお授けになって蜀を討たせられましたが、それがしの思うところ、鐘会は大望を抱くものゆえ、彼一人に兵権をゆだねるのはよろしくないと存じます」

「そのくらい、わしはとうに承知しておる」

司馬昭は一笑に付しましたが、

「ご存知なら、誰かを一緒につけてやられたらよいではござりませぬか」

ここで、司馬昭は邵悌と読者に、なぜ、鐘会を総大将に推したのかを説明してくれました。

曰く、魏のモブ武将共が蜀を討つのはまだ早すぎると言っているのは、怖気づいているから。 しかし、鐘会は自分から策を立てて来た。勝算もあるし、全く怯んでいないから、蜀を倒すことはできる。一旦破れたものは、肝をつぶされているので、たとえ鐘会に二心があったとしても、蜀の人間たちは鐘会を助けるはずがない。それに、魏の兵士も蜀を倒したらすぐに魏に帰りたいと思うから。

とのこと。

司馬昭の話を聞いて、恐れ入る邵悌

 

続いて第119回

蜀が滅亡。 トウ艾と鐘会がお互いに手柄の奪い合いをしている矢先、トウ艾謀反の噂が流れ始めました。 司馬昭は鐘会へトウ艾を捉えるよう命ずるとともに、賈充に3万騎をつけて出立させようとした。

ところへ邵悌が、

「鐘会の軍勢は、トウ艾の六倍もあることゆえ、彼に命じてトウ艾を捕らえさせればことたりましょう。殿が直々にご出馬なされる要はないと存じますが」

司馬昭は笑って、 トウ艾のためではなく、鐘会の謀反を牽制するために出陣するのであることを述べました。

邵悌も笑って、 「それがしは、殿がお忘れではないかと思って、お伺いしたのでござります。そうとあらば、固く秘して、決して外にはおもらしになりませぬよう」

とても物事に敏い側近邵悌。 こんな連中がキレ者の司馬昭の周りにいたら、いくら鐘会と言えど、そうやすやすと謀反なんてできませんね。

頭のいい君主の周りには、やはり賢い人が集まるんですね。

え?当時の蜀皇帝劉禅のブレインは誰かって?

遊び友達の黄皓かな…。