韋昭 三国の歴史(呉書)を編纂した偉大な方!

どうも! 諸葛菜です! 先日、いつもお世話になっている悠呉さん「嗜好策呉」から盛沖の記事でコメントをいただき、気になった韋昭。

盛沖 演義には登場しなかった皇帝孫休の師!!

今回チャレンジしてみました^^;

 

呉書を書いてくれたありがたい御方

三国志の中ではマイナーな存在だけど、この人の歴史家としての功績は大きく、我々が三国志を楽しめるのは、この人のおかげでもあるんですね~。死の直前まで書いていた『呉書』は後の三国志の一部、『呉志』になったものです。えらいっ!

韋昭さんは呉の人です。 三国志演義には残念ながら出てきません。 でも、コーエー三国志7には登場しています^^; 孫和に命じられて、実際に『博奕論』なる書物を著しており、ゲームでも所持しています。知力+5。

『博奕論』の中身ですが博奕(博打)遊びを批判している書物のようですね。 中でもすごろくを批判しているのだとか。すごろくを批判している文書を作成し、それを所持しているだけで知力+5はなかなかです。もちろん、中身全部すごろだけじゃないでしょうけど。

 

県令からぐんぐん出世!孫休に仕えた

そんな韋昭さん。 頭がよく勉強もでき、博学なため、文書作成が上手でした。 県令などからどんどん出世して、当時の皇太子であった孫和に仕えたことがあります。

孫亮が即位してからは、諸葛恪に推薦を受けて、更に出世をします。 諸葛恪は陸遜孔明からダメ出しされたり、傲慢になって戦で負けたりしていましたが、韋昭のような良い人材を抜擢する眼力は持ち合わせていたんですね。

諸葛恪のことをちょっぴり見直してあげてください^^; 孫休には盛沖とともに、自分の講師となるよう望まれましたが、張布に阻止され、孫休との距離はだんだん開いてしまいました。それもそのはず、盛沖と韋昭は直言の士であり、事実をズバッと言ってしまう学者タイプ。

それに引きかえ、張布は政治担当なので、言っちゃいけないことをわきまえているし、空気を読むことに長けています。住んでいる世界が違うんですね。きっと、孫休にバレたらまずいこと、グレーな仕事もしていたと思います。 だから、なんでも言ってしまうような韋昭のような人たちを孫休に近づけたくなかったのでしょう。

孫皓時代

孫休が亡くなり、時代は孫皓孫皓即位直後は、寵愛を受け、昇進を重ねました。

ええ、最初のうちは。

日増しに凶暴化していく孫皓にとって、直言の士ほどうっとうしいものはいません。 孫皓の父親である孫和の本紀を立てるよう命じられましたが、「太子で終わった奴の本紀なんてどう書くんだ?伝で十分」と発言したため、これ以降、干されます。

この発言が失言だと思ったのか、病と言い立てて、家にこもってしまいました。 本気で心配したのか、韋昭をもっといびりたいのか、孫皓は薬を家に届けさせて早く出仕するよう促しました。

 

韋昭出仕

孫皓は配下を酒で酔わせてから、他人の悪口を言わせ、気に入らない言動があった者をしょっぴいて目玉をえぐったりするのが大好きな残虐皇帝です。 韋昭はお酒が飲めなかったので、水を飲んでごまかしたこともありました。宴会の席で順番に他人の悪口を言わせるゲームをさせても、他人の悪口は一切言わず、孫皓に調子を合わせることはありませんでした。

古代の中国では皇帝が新たに建ったり、朝廷が変わる際は、黄龍が現れたなどの珍奇な現象、瑞兆が起きたなどの言い伝えや噂が出まわります。

しかし、韋昭はそんなの知ったこっちゃあありません。

ある時、呉の国内で龍が見られたなどの吉祥報告が孫皓の元に届きましたが、韋昭は孫皓の前で「龍なんていない」発言をしてしまいました。。。

学者特有の空気を読めずに、主の意向にそぐわない発言を公衆の面前でやっちまう・・・。まずいぜ。

 

直言が命取りになってしまう政権下では生きられないタイプ

でも、本当の学者だったらそれでいいんですよね。 研究してきたことを正直に報告する。政治的な圧力を避けるために保身に走ったら、研究なんて出来ませんし。

韋昭の今までの態度、発言が癇に障っていたのか、これを機に孫皓は彼を投獄。 韋昭は獄中でも呉書を編纂。まさかこんな些細な発言で死刑になるとは思ってもいなかったでしょうし、獄中でもきちんと仕事をしていれば、獄から出してくれるだろうと思っていたのかもしれません。

しかし、孫皓は死刑にする気マンマン。華覈が命乞いをしましたが聞き入れられず…最後は死を免れずに処刑されてしまいました。

韋昭情報をかき集めた形の記事になってしまいましたが、韋昭ってかなり有名ですね。悠呉さんからコメントをいただいていなかったら、こんなに知ることはありませんでした。

ありがとうございますっ!

韋昭研究なる本があるんですね^^;

韋昭研究

びっくり!

にしても、プレミア化しているのか、めちゃくちゃ高いです。研究者向けですね。 韋昭さん、『呉書』を編纂してくれてありがとう!と思ったら、ツイッターとかで爆散してくださいねっ!