屈強の者ども 要所要所で出てくる侮れない連中

どうも!

諸葛菜です!

タイトルを見て、はあ?( ゚д゚)と、思った方も多いと思います。

三国志演義を読んでいると、結構目に付くのですよ、『屈強の者ども』 逆に気づかなかった人たちは目が節穴ですっ!(言い過ぎ)

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高校時代、初めて三国志演義8巻を読みました。 三国志好きの友人の間で回覧したんですが、私たちのツボにハマったのは『屈強の者ども』。

要人の暗殺にも『屈強の者ども』 城壁をよじ登って城攻めするときにも『屈強の者ども』

「くけけけけ…なんだかんだで歴史を動かしているのは、屈強の者どもだよなww」 「こいつら1000人と蜀に篭れば劉備くらいにはなれるw鐘会いらねえ~w」 「許儀も一屈強の者として働いていれば、鐘会に殺されることはなかった」

なんて、高校時代は三国志演義8巻の突っ込みどころを探しては友人とケタケタ笑ってましたよ。 では、三国志演義後半の彼らの活躍をピックアップしてみましょう!

 

第106回 脱出

公孫淵が燕王として独立したものの、籠城→兵糧攻めの王道パターンで追い詰められてしまい、脱出を決意。 公孫淵は1000騎の屈強の者どもを選んで脱出。

が、夏侯覇、夏侯威・張虎・楽チン、司馬懿司馬昭司馬師の軍勢に挟まれ投了。 この時は、城の飢餓状態MAX。人馬を喰らって生きながらえていました。 きっと、屈強の者どものモチベーションも低かったんだよ・・・。

初戦では負けてしまいました。 一敗。

 

第107回 宴会

諸葛恪誅殺の時にも活躍。 孫峻と滕胤が諸葛恪を無理やり宴席に呼んで殺害した事件です。 孫峻が諸葛恪の首をはね、諸葛恪の側近張約に斬りつける。

抜粋 ところへ、躍り出た屈強の者どもが、斬り倒して、粉々に斬りきざんだ。

一勝です。

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第109回 捕縛

司馬師暗殺を企んだ夏侯玄らが処刑された時のこと。企みが司馬師にバレてしまい、素手司馬師殴りかかった夏侯玄を屈強の者どもが捕捉! 抜粋 夏侯玄は拳を固めて司馬師に打ちかかったが、たちまち屈強の者どもに取り押さえられる。

二勝目!

 

第111回 奇襲

姜維VSトウ艾。 祁山での戦いで、トウ艾にうらをかかれまくりの姜維に、さらなる打撃を与えるため、山間にトウ忠・師纂を伏兵させました。武城山を通過中、トウ忠、師纂の伏兵に遭遇!

抜粋 (中略)旗指物には「トウ艾」と大書されている。蜀の兵士たちが仰天するところ、山上の数ヶ所から、屈強の者どもが猛然斬って下ったから、先手の軍勢は総崩れとなり、(略)

傾斜40°以上と思われる崖を駆け下りての奇襲。並の兵士ではなく、グリーンベレー部隊もかくやと思うほどのエリート部隊です。

三勝目です。

第113回 宴席

孫チン暗殺。 孫休は孫亮廃帝にした孫ちんを暗殺しようと、宴席を設け、孫ちんをおびき出します。酒が数回回った後、張布が乱入!

抜粋 左将軍張布が白刃をひっさげ、屈強の者ども30人余りをひきいて、(略)

見事、奸賊孫ちんを捕縛。

四勝目です。

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第117回 涙

トウ艾が陰平の山を越え、成都に向かっている途中、先頭を行くトウ忠と屈強の者どもが泣いていました。

抜粋 摩天嶺という山に至ったが、馬も行き悩む。 トウ艾が歩いて山に登ってゆくと、鄧忠と先手の屈強の者どもが泣いているので、どうしたのかと尋ねた。 屈強の者どもはただの血も涙もないキラーマシンではないことを読者に印象づけてくれた、感動的なシーンです。 彼らだって泣きます。

五勝目。

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第119回 反乱

身の程知らずの鐘会が、姜維とともに蜀で反乱。 自分たちに不服の魏の武将たちを一掃するべく、姜維率いる殺戮集団を編成。

抜粋 鐘会はげにもとうなずき、ただちに、屈強の者どもを率いて魏の大将たちを殺しにゆくよう姜維に命じた。 姜維とともに魏の武将と激しい肉弾戦を演じましたが、大将の姜維がやられてしまったので、屈強の者どもも負けてしまいました。

二敗目。

 

第119回 私刑

魏の天下は俺が継ぐ!晋王司馬炎は魏帝曹奐を廃し、無理やり帝位につこうとした。その時、張節が声を大にして大反対! 怒った司馬炎は、

「わしは漢の仇を討ってやるのだ。つべこべぬかすな」

抜粋 大喝した司馬炎は、屈強の者たちに命じて張節を庭先に引きずりおろさせ、棒で殴り殺させた。

六勝目。 全成績六勝二敗。

 

まとめ:得意技は数に物を言わせた袋叩き殺法!

勝ち越しですが、肝心な戦の部分では負けています。 やはり、表舞台での戦よりも、宴席での暗殺。罪人扱いされた武将を多対一で葬る方が勝率は高いです。 これ以外に諸葛誕が謀反を起こした際、楽チンの籠もる城の外堀を埋め城壁をよじ登って開門させたのは「猛将10数名」でしたが、これも屈強の者どもと言い換えてもよろしいのではないでしょうか。

三国志演義に登場した屈強の者ども。 あなたも、時間が有り余って何もすることのない大変暇な時に、是非拾い読みしてください。