曹髦 part2 魏の皇室のため、自ら肉弾と化す!

どうも!

諸葛菜です!

司馬昭に舐められ、脅され、それでも何も出来なかった曹髦…。ついに起つ!

前回の話はこちら

曹髦 part1 曹芳の後を継いで魏の皇室を背負ってたった若君!

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司馬昭の専横を止めてやるっ!

演義第115回。

「我々をどじょうやうなぎに喩えられたのは、いったいどういう所存でござるかな?はーっはっはっはっ!」

曹髦は後宮に戻ると、王沈、王業、王経を呼び寄せ、泣き泣き言った。

司馬昭が簒奪の心を抱き折ることは、もはや知らぬものもないほどじゃ。朕はこのうえ手を込まぬいて、廃位の辱めを受けることはできぬ。朕は彼を誅しようと思うが、そなたも力を貸してくれい」

「それはなりませぬ(汗)。(中略)陛下をお守りする者どもは数少なく、ご下命に応ずるものもござりませぬ。(中略)軽率なことはお控えくださりますよう」

誰が言ったか分かりませんが、おそらく王沈だか王業でしょう。にしても…「お前の言うこと聞く奴ほとんどおらんよ!」とサラリと言える側近。なんだか寂しくなるわい…。

「『是をしも忍ぶべくんば、いずれをか忍ぶべからざらん』(『論語』八いつ篇。これが我慢できるくらいなら、我慢できぬということは何もない)朕の心はもはや決まっておる。命なぞ惜しくはない」

と言い捨てて、太后にもこのことを告げました。

王沈・王業は早速ちくりの注進を司馬昭へ。

曹髦は殿中の下人たち(兵士ではない…)を300人あまり集め、太鼓を打ち鳴らして押し出しました。

曹髦は剣を握って御車に乗り、門を出ました。

王経が御前にまかり出て、説得を試みます。

「陛下!(中略)無理っ!」

と諌めたが、曹髦は、

「もはやここまで来てしまったのだ、止め立ていたすな!!!」

 

ガチンコっ!鉄騎兵集団VS下人たち

龍門へ繰り出したところ、甲冑をまとった賈充と対峙。 左に成倅、右に成済を従え、数千の鉄騎兵を引き連れています。

鉄騎兵数千VS下人300

300の寡兵。縦隊突撃で賈充の元へ突っ込めば…もしや…?

なんて、無理か(汗)。

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「朕は天子であるぞ。お前たちは宮中に斬り入って、天子を弑しようというのか!?」

と大喝。兵士たちは戸惑い、士気は爆減。 計略「罵声」が大成功です。

賈充、成済に向かいこう言い放ちます。

「貴様を養ってきたのは何のためか、今日のためだぞ。殺せ。司馬公のご命令じゃ」

言下に成済は檄をしごいて御車の前に躍り出した。

「無礼者。控えい!」

曹髦は叱咤したが、成済の戟の一撃が胸に食い込む…。 車から落ちたところを、重ねて繰り出された戟により絶命。

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「へ、陛下あ~~!」

護衛の焦伯も討たれました。

 

何だかんだで曹髦は漢!

孫亮もなかなか骨がありましたが、曹髦は特攻隊隊長並みのクソ度胸でした。 曹叡の次に曹髦が皇帝になっていたらもう少し、曹家の天下も続いたでしょうな…。

さすが、名将石苞が「曹髦は曹操なみ」と言っただけのことはありました。

三国志後半を世に広めるのじゃ~~!