曹髦 part1 曹芳の後を継いで魏の皇室を背負ってたった若君!

どうも!

諸葛菜ですっ!

曹芳の後を継いだ曹髦陛下です!

t02200352_0220035212395726495 画像は茶釜さん(絶対自由)から頂きました~!ありがとうございます!

装備:聖なるナイフ、きぬのふく、烏帽子

 

曹芳が廃されて曹髦が起つ!

演義での登場は第109回。 皇后にとってもどんな礼を取ってよいか分からぬ、叔父の曹拠さんよりも曹髦がふさわしいと即断。 大臣たちもそれに賛成し、曹髦を王都洛陽に迎えます。

このとき14歳。

車から降りて、門の南で答礼。

自分はまだ人臣だからと、きちんと礼。

「大后のお召しがなにゆえかも分からぬのに、車に乗って参内なぞもったいない」

と、大極殿まで歩いていきました。

曹髦君、本当によく出来た子です。

洛陽に着いた曹髦は再三帝位に就く事を固辞しました。 まあ、これは社交辞令なんですがね。

とにかく、新しい天子として起つことになりました。 石苞は曹髦を盛んに褒め立て、やはり魏武(魏の武帝曹操)の生まれ変わりだと絶賛したが、周囲の者は石苞の態度に冷や汗をかいていたという。

石苞 庶民派イケメン武将 隠れた功績がたくさん

石苞、ナイスガッツです。クソ度胸だか、空気が読めていないのかわかりませんが、とにかく素敵です。

鐘会も曹髦のことをなかなかの人物だと認めていましたし、司馬師もこれらの評価を聞いて多少は警戒したことでしょう。

 

司馬兄弟の専横!相次ぐ各地の義挙!

司馬氏の勢いは日増しに強くなり、曹髦は司馬家の専横については快く思っていませんでした。

即位早々毌丘倹(カンキュウケン)と文欽が司馬師に対して非を鳴らし挙兵。

曹髦は、親征はしませんでしたが、無事に解決。

頭も良いし、性格もまっすぐ。 ウィキにもエピソードが載っていました。

傅暢の『晋諸公賛』によると、曹髦はよく王沈(曹髦に「文籍先生」と呼ばれた)・裴秀(曹髦に「儒林丈人」と呼ばれた)・司馬望・鍾会(この二人も号を持っていたが、伝わっていない)らと東御殿で気楽な討論会を行い、文学論を書いた。曹髦はせっかちな性格で、人を召集する時にはすぐ来ることを望んだ。他の側近と違い、司馬望は宮中の職ではなかったので、すぐに来ることができなかった。そこで、特別に追鋒車と虎賁の兵卒5人を与え、集会があるたびに、司馬望は車を勢いよく走らせてやって来た。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%B9%E9%AB%A6

 

諸葛誕が義兵を集め挙兵

このときは司馬師は死んでおり、司馬昭が後を継いだばかり。ここで洛陽を空にして、淮南へ向かうと曹髦が何をするかわかりません。

賈充の悪知恵を借り、

諸葛誕が謀反をしましたが、臣が文武百官と協議(中略)太后と天子にご親征をお願いいたし、(中略)皆の意見にござります」

全部賈充の意見だろw。

聡明な曹髦。賈充如きの入れ知恵だとはすぐに気づいたはず。

「大将軍は天下の軍勢を統べる身ゆえ、存分に兵を動かしたらよいではないか。朕がみずからゆくまでのこともあるまい┐( ̄ヘ ̄)┌」

「あいや!(中略)何を恐れておられますか?」

曹髦は彼の威勢の前に、異を唱えることもできません。 仕方なく、詔を降し、親征をします。

 

どうしてもにじみ出てきちゃう…司馬家への憎悪

第114回

これまで、司馬家に対し憤懣を抑えていましたが、若き曹髦。抑えようと思っても、ついつい洩れてしまいます…。

司馬昭が蜀を征伐しようと、賈充に諮りましたが、

「井戸に黄龍があわられたので瑞兆なりといったところ、曹髦は『瑞兆ではない。龍は天子をあらわすもの。それが上は天にあらず、下は田地にもおらずに、井戸の中におるとは、幽囚の兆しである』といいました」

そこで、賈充は曹髦の作った詩を司馬昭に伝えます。

伤哉龙受困,不能跃深渊。 上不飞天汉,下不见于田。 蟠居于井底,鳅鳝舞其前。 藏牙伏爪甲,嗟我亦同然

 

傷ましきかな 龍 くるしみを受け 深淵に躍ることあたわず 上は天漢に飛ばず 下は田にあらわれず 井底にばんきょし しゅうせん(どじょうやうなぎ)その前に舞う 牙をかくし爪甲を伏す ああ 我もまた同然

賈充めが・・・このチクリ野郎!!

司馬昭はこれを聞くや大いに怒った。

司馬昭「奴めも曹芳の二の舞を(略)」 賈充「きしし、それがしも早々に手を下すべきかと存じましゅるるるる…ぺひっ(・ω・)b」

司馬昭は早速曹髦を虐めるために参内。 もちろん、帯剣したままです。

モブ文官どもも、恐れおののき、

「大将軍のご大功とご徳行のほどは、まさに晋公に上せられて、九錫を賜ってしかるべきかと存じまする」

くっ、すでにモブどもらにも手が回っておるわい・・・。

賈充め…仕事が早いわっ!

曹髦は押し黙ってしまう。

「我ら親子三人が魏に尽くした功労で晋公になるのが、なぜいけないのでござるか」

「もちろん異存はござらぬ…(ガギリィ)」

「『潜龍の詩』で、われらをしゅうせんにたとえられたのは、いったい、どういうご所存でござるか」

曹髦はぐっと詰まってしまいます。 司馬昭はあざ笑って退出。ド級の悪役のように、

「はーっ、はっはーっはーあああ!」

と爆音ぶっ放して退出していそうです。

百官はこれを見て肝を冷やす…って。

おめーら…先に追従しといて、肝冷やしましたじゃねーぞ…。ヽ(`Д´)ノ

長くなっちゃったので次回へ。

曹髦 part2 魏の皇室のため、自ら肉弾と化す!