郭淮 魏の名将 いぶし銀ぶりは孔明も手を焼いた!
どうも!
諸葛菜です!
おなじみの郭淮将軍です。
郭淮(生年不詳―255年)
参謀としての能力も高かった!
郭淮といったらVS孔明&姜維という印象が強いですね。 曹真、司馬懿について副都督として大活躍しました。
大都督が変わっても、励ましたり、献策したり、副都督としての勤めを果たしました。てっきり、司馬懿と一緒になって、曹真をいじめたりしないかと心配しましたが、そんなことはせず、人間関係を構築するのも、上手な武将でした。
安定感がある、大好きな武将の一人です。
三国無双6の動画を見る限り、ゲーム製作スタッフが郭淮を何かのキャラと勘違いして作ってしまったようなので、次回からはもっと硬派な武将にしていただきたいものです。 ※中国語のサイトでも「病弱忠臣」「戦場でひっきりなしに咳ばかりしている」と書いてありました。
平和は訪れず・・・孔明死後も、夏侯覇が脱走、蜀の姜維の北伐により、老後も現場武将として大活躍します。
蜀との国境を厳しく守る
司馬懿がクーデターを起こし、曹爽一族を殺害。 切羽詰った夏侯覇が司馬懿に対して謀反し、郭淮が鎮圧に向かう。
郭淮、開口一番、
「おのれ、身は大魏の皇族に連なり、天子より深いご恩に預かっておりながら、謀反を企むとは何事かっ!」
「わしの父は国家に大功を立てたし、司馬懿が曹家を皆殺しにしたのは、早晩国家を奪うため。何でわしが謀反かっ!」
と、夏侯覇の言っていることの方が、もっともなように聞こえますが、それを聞いた郭淮は逆ギレ。 郭淮は必殺の一文字突きを繰り出すものの、夏侯覇とは10合も槍を交わすことができません。
陳泰と挟撃して、散々に夏侯覇を打ちのめし、撤退に追い込む。 夏侯覇との関係はあまり良くなかったようですね。 ここぞとばかりに、ひと思いに殺ってやろうと思ったのでしょうが、あえて10合以内で槍を止め、作戦通り陳泰と挟撃したのは大人の対応。さすがですっ!
蜀に亡命した夏侯覇が、姜維をたきつけてとともに魏討伐の軍を起こす。
蜀軍の先鋒李キン、句安が麹山の二城を固め、魏へプレッシャーを与えます。 その地形を見た郭淮はしてやったりといたく喜び、
「この城は小高いところに構えてあるゆえ水が少ないに違いなく、場外に水を取りに出ているのは必定じゃ。そこで、川上をふさいでしまえば、城内の者どもは干上がってしまうわけだ」
郭淮、陳泰が固める国境に、李キンと句安を先鋒にさせた姜維のミスにうまく付け込みます。
蜀の兵士たちは、郭淮の策にはまり、城内は水不足に陥る。 出鼻をくじかれた蜀軍は、追い討ちをかけられ、壊滅状態。 姜維、夏侯覇もこれに合わせて退き始めますが、時すでに遅し。 郭淮は退路に立って、蜀軍を散々に打ちのめします。
横山三国志だと、孔明と戦って、驚き役、はまり役、ややモブキャラが入っていますが、優秀な武将なんですよっ!
姜維の軍をまた退ける
253年、姜維がまた北伐の軍を起こす。 蜀軍が珍しく優勢で、司馬昭を鉄籠山という山まで追い詰めます。
司馬昭を救出しようと、郭淮は陳泰と相談。 鉄籠山に駆けつけるよりも、後方の羌族を蹴散らせば鉄籠山の囲みがとけるという結論に。
羌族の陣を強襲。 ※俄何焼戈の記事を参照
あっという間に迷当大王を捕獲。
「天子にはかねて貴公の忠義の心をよみしておられたのに、今更、蜀を助けるとは何事だ」
迷当大王が恥じ入って詫びたので、
「これより貴公が先手となって鉄籠山の囲みを解き、蜀の軍勢を追いのけてくれるのなら、身どもより重いご沙汰を賜るよう奏上致すでござろう」
と買収懐柔。
さすが、死んでから大将軍の称号を贈られるほどの器。 蛮族の首領など、一発で服従させます。迷当も、郭淮の漢気に感じ入ったはず! 羌軍の奇襲は成功し、姜維も逃亡。
姜維の装備の軽さを見た郭淮が、無謀にも姜維に挑んだ。 姜維が弓を引き、そのたびに身をかがめていたが、矢が飛んでこないので、
「空撃ちか?」
と思ってしまったのが運の尽き。
とどめとばかりに、郭淮は矢を放ちますが、その矢を逆に取られてしまい、矢で射殺されてしまいました。 オチが盧遜と同じなのはご愛嬌ということで・・・。
その後、兵士に助け起こされて退却しますが、出血多量により死亡。
本当は病死
史実では病死なんですね。 姜維に射抜かれてしまったというのは、ウィキによると創作だそうです。
孔明死後の蜀が弱く、姜維の頑張りがあまりにも虚しいため、演義の世界では姜維の活躍を少しでも作ってあげたのでしょう。蜀ファンとしても、北伐連敗の中、強敵の郭淮を倒したことで少しは溜飲も下がりますし。
郭淮と鄧艾の絡みも見たかったなあ~。 なんとなく馬が合わなくて、喧嘩しそうな気もしますが・・・。
郭淮グッジョブ!