三国志を知るためのおすすめ書籍…と参考文献リスト

どうもっ!

諸葛菜です!

この三国志演義後半の武将ブログを書くに当たり、様々な文献やネット情報を参考にさせていただきました。三国志演義と言いつつ、ちゃっかりどこか、ガッツリ正史キャラも書いたりしていますけどね^^;

三国志と言っても、漫画、小説、映画、DVDなど様々な媒体があり、また、同名の小説もたくさんあるので、どれから手を付けていいかわからないという人もいるのではないでしょうか。

今更三国志関連の書籍を紹介するのかよと思われるかもしれませんが、私が参考にさせて貰った文献をひと通りご紹介させていただきます。

 

三国志演義最終巻 羅貫中

このブログの元ネタです!羅貫中閣下が三国志演義を残してくれたから、横山御大が漫画を描けた。吉川英治御大が小説を書けた…以降、多くの著名な作家たちが三国志を小説、漫画として独特の世界観を伝えてきました。

三国志演義 (岩波新書)

これはこちらの記事で詳しく書いておりますので飛んでくださいw

三国志正史と三国志演義の違い 三国志初心者の教科書選びは慎重に(汗)!

三国志と言ったら吉川英治横山光輝かという人がほとんどですが、淡々とかつ、速いテンポで進められていく三国志演義、上記2冊と比べると変わったインパクトが有ります。

特に、私が主に参考にした三国志演義文庫版8巻では、新しく登場した武将たちによってに、楽進の子楽チン、許チョの子許儀などの名将のご子息様方が、まるでゴミのように斬り捨てられていくのがショッキングでした。 これはちょっと違いますが…

三国志(三国志演義)の挿絵がかなりぶっ飛んでいた

 

横山光輝三国志60巻

このブログを書くにあたって参考にしたのは、59巻、60巻でした。 中学生の頃、三国志40巻あたりまで読んだのですが、読み疲れてきたので、結局最後はどうなったんだよと、蜀末期が気になって60巻へワープ。 孔明が死ぬのはわかっていましたが、孔明が死んだらハッキリ言って「ドン詰み」。

白旗上げるのも時間の問題と思っていましたが、30年、姜維はじめ武闘派達が頑張ってくれたのをここで知りました。姜維のスタンドプレー、劉禅の堕落っぷりによって滅んだことが短い話数でコンパクトにまとめられています。 私の好きな公孫淵大王も1ページだけ登場しています。

感動するシーンは、姜維が泣く泣く降伏を受け入れ、彼とその部下が剣を岩に叩きつけて折るシーン。 劉シンが父親の劉禅に徹底抗戦を求めた時に、蜀の五虎将軍劉備諸葛亮の回想シーンがちょっとあった場面。

それから、陳泰と郭淮にボコられながらも、命からがら姜維に援軍を求めた李キンが力尽きたシーンでしょう。

ちょっと気になったのが、他の巻とくらべて、コマがでかかったり、無駄なコマが多い気がしました。コンパクトにまとめすぎてしまい、結局紙面が余ってしまったのでしょうか。馬を駆るモブ伝者のコマをやたら設けたり、建物のコマがやたら出かかったりしました。

横山御大もだいぶ苦労されたのだなと感じました。

確か学校の図書館に置いてあったんだよな、光輝三国志

 

吉川英治三国志 最終巻

小説は昔全巻読破しましたが、このブログに当たって参考にしたのは、「あとがき」です。孔明死後の三国志と、後蜀30年がちらりと載っています。孔明死後は竜頭蛇尾の感が有るとおっしゃりながらも、蜀や孔明姜維に対する吉川御大の愛着が感じられる見事なあとがきでした。

姜維の奮闘も要所要所で描かれ、宮廷の腐敗を劉禅に訴える姜維。費イ、蔣エン、董允らが散っていく過程を吉川タッチでもの寂しく書かかれており、涙を誘います。

トウ艾&鐘会VS姜維の戦闘シーンや、呉VS魏は書かれておりません。

孔明死後の三国志は一体どうなったんだ~!」

と、叫びたく成るほど、見事に読者の心を揺さぶります。竜頭蛇尾だと言いつつ、吉川タッチで書かれると続きが読みたくてしょうがなくなります。

 

その後の三国志

『その後の三国志』です。間違って『それからの三国志』を買わないようにしてくださいねw。

三国志「その後」の真実 知られざる孔明没後の後伝 (SB新書)

坂口先生の書籍はこのブログを書くにあたって、非常に参考になりました。 中でも、その後の三国志では演義では描かれていない後半部分の物語を正史からピックアップして、坂口氏独自の切り口で描いています。

演義では出落ち武将だったものも、正史では意外な役割をこなしていたり、演義で脚色された部分が明らかになるなど、演義しか知らなかった私には新鮮な情報が満載でした。 坂口氏の「司馬家嫌い」が目立つことも有ると思いますが、それもまた独自の解釈なので、私は楽しんで読んでいます。

 

三国志人物外伝

三国志人物外伝 亡国は男の意地の見せ所 (平凡社新書)

三国志人物外伝は演義では登場しなかった武将についても書かれています。 中でも、私にとって衝撃的だったのは、蜀の名将「羅憲」を発見した時です。

蜀滅亡のカウントダウンが始まっている中、火事泥にやって来た呉軍を寡兵でもって永安城を守りぬいた話は爽快でした。羅憲の部下の楊宗もちょっと出演しています。この楊宗かなり有能なので、こちらもチェックしてください。

 

もう一つの三国志

もう一つの『三國志』 ―「演義が語らない異民族との戦い―

もう一つの三国志は、異民族の話がメインです。 孔明が南蛮制圧をしたと三国志演義三国志に書いてありましたが、あれは脚色だったんですよね。てっきり本当だと思っていました。

実際の南蛮攻略は、演義では地味キャラ、やられキャラとして、最後は魏の大軍に500騎で突撃して見事な死に花を咲かせた張嶷様が行ったようです。張嶷様のお人柄、劉禅の彼に対する信頼、慎重な性格がこの本では描かれています。蜀の名将であるにも関わらず、演義では祝融夫人に負けてふん縛られてしまい、あんまりな立ち位置です。

また、姜維羌族の関係についても触れられており、異民族と三国(魏、呉、蜀)がどんな関わりがあったかをわかりやすく解説されています。

 

その他の本

覇「ロード」

マニアの間で問題作の「覇-LORD-

池上遼一氏のトンデモ三国志です。 ほぼネタとして活用させていただきました。劉備が実は日本人(倭人)だったという設定で進んでいく三国志です。 最終回を立ち読みしましたが、「未完」としか言いようがありませんでした。

 

呉・三国志

こちらもレビューを書きましたので参照を。

呉・三国志を発見!こんな小説あったの?!

孫権の親族の孫郎が後半頑張っていましたが、非常に読みにくくて、投げ出しましたw

 

龍狼伝

高校時代にちょい読みしたファンタジー三国志漫画。 こちらを参照。

龍狼伝 三国志物語の亜種漫画をチラ見しよう!

日本で育った中国人と日本人のハーフ中学生が、殺人鬼と変貌していく様がいきいきと書かれています。ストーリーの後半になると、気功波を使ったり、ゾンビが登場したり、別に三国時代じゃなくてもいい気がする漫画です。

 

それからの三国志

これは・・・数ページ読んで売り飛ばしてしまいました。 小説?「それからの三国志」を買って途中まで読んでギブアップ 情報もイマイチ、姜維を主役にした二次創作小説だと思って買ったんですけど、あてが外れましたね。

 

三国志

私はまだこの作品の全巻を読んでおらず、ブックオフで辛うじてゲットした1,2巻のみ。

まだ1巻しか読み終わっていませんが、後漢末期の黄巾の乱前の宦官腐敗も載っていますし、正史をわかり易く解説しながら進められていくタッチは、横着者の私にはピッタリです。正史と言ったら本来こちら正史 三国志 を読まないといけないのでしょうけど、量が多く、ちょっと読みづらいので、コツコツとこちらを読んでいこうかと思っています^^;

孔明死後の巻はまだ読んでいませんが、大変わかりやすく書かれていますし、1巻(三国志前半)の出落ちキャラを早くこちらのブログにもアップしたいですね。こっち三国志演義前半戦!雑魚モブ武将を拾い読み!はずっとサボっておるなあ…。

とりあえずこれくらいでしょうか。 三国志を知るには、横山光輝吉川英治あたりから入ると取っ付き易いですし、それ以外にも多くの有名作家が三国志小説を書いていますので、図書館に行ってつまみ読みして、面白いと思ったものを読んでみてくださいね!