姜維 part6 不屈の闘志で戦い続ける男 もう気持ちだけ
実際、姜維の抜きん出た能力はますます向上していき、それはあたかも、イ・司馬宣帝が提唱した人の革新ニュータイプという言葉を思い起こさせた。
しかし、抜きん出た能力を持った者は、周囲の輪を見出しがちだ。
費褘(ヒイ)「最近はスタンドプレイが目立つ!」
北伐成功なるか…!?
- 姜維 part1 孔明イズムを受け継いだ天水の麒麟児!!
- 姜維 part2 夏侯覇が味方に!費褘の抑止もきかず、北伐に踏み切った!
- 姜維 part3 司馬昭を追い詰め 徐質、郭淮を討ち取ったどお~!
- 姜維 part4 久々の勝利!魏の王経を倒す!そして、鄧艾登場
- 姜維 part5 VS鄧艾!北伐は続く…犠牲はたくさん。でも挫けない。
- 姜維 part6 不屈の闘志で戦い続ける男 もう気持ちだけ
- 姜維 part7 黄皓を詰めることができず…攻め寄せた魏の大軍と大決戦!
- 姜維 part8 剣閣に立て籠もるも降伏 鍾会とともに反乱
- 姜維 最終章 トウ艾をシバイて鐘会とともに爆ぜる
孫休からの国書を檄文扱い。無理矢理北伐のゴングを鳴らすっ!
演義第113回。
孫チンを誅殺した呉帝孫休から、「これからも力を合わせて魏に備えよう」との国書をもらい、この知らせを受けた姜維は、欣然として上奏文を奉り出兵。
夏侯覇の進言により、祁山を目指すこととなった。
諸葛丞相が6度も祁山に出陣したのだから・・・ということですが、ここまで繰り返すと、さすがに魏の連中も蜀の手の内を読んでいると思います。
先日、私も五丈原に行って来ました…蜀から五丈原に何度も行くのは正気の沙汰じゃあありません。
蜀軍を迎え撃ったのは、魏のエース鄧艾。初戦は、鄧艾軍の奇襲を受け、蜀の王含、蒋斌の陣が夜襲を受けました。
しかし、姜維はすぐに馬に乗り本陣の前に立ち、
「みだりに騒ぎまわるものは斬って棄てるぞ!近づく敵があったら、有無を言わせず射殺せ!」
鄧艾は10度あまりも斬り行ったがいずれも追い返されました。
姜維の用兵に、鄧艾は嘆息。
「さすが孔明の兵法を熟知しておる。見上げた大将じゃ」
と、絶賛。
翌日、姜維は鄧艾と真っ向向かい合い、陣立て合戦をしました。
詳しくはこちら。
司馬望 Part2 陣立て合戦で姜維と激突!ケチは俺の褒め…
諸葛亮直伝の陣立て。 鄧艾・司馬望すら寄せ付けず、無双状態でした。
「わしが武功より伝授された密書には、この陣立てに、全天の数に合わせて365通りの変化が載せられている。わしに戦法を戦わせようなどと申し入れるとは、まさに蟷螂の斧じゃ♪」
と、鄧艾・司馬望をコーナーまで追い詰めたのですが…無念、劉禅の寵臣黄皓が鄧艾の賄賂を受け、姜維を撤退させました。
姜維の撤兵ぶりを見て、鄧艾はまたも嘆息。 一分の隙もなく、しずしずと退いてゆくのを見て、追い打ちを控えた程でした。
急な帰国命令
姜維、成都へ帰国。 不可解な詔の理由を聞きに、劉禅の元へ直行。 こいつは詰めてやらねばなりません。
「随分辺境に出陣していたし、兵士が疲れはせぬかと思って…別に他意はないのじゃ…(汗)」
「臣はすでに祁山の敵陣を奪って、勝利も目前と思っておりましたに、中途で戻らねばならぬとは思いもかけませんでした。これは鄧艾の離間の計にかかったものにござります」
劉禅ははたと黙りこむ。
「臣は誓って逆賊を打ち平らげ、国恩に報いる所存に存じまする。小人輩の言葉なぞに耳を傾けて疑いを抱かれるようなことは、せつにお控えくだされますよう…」
姜維は嘆息して退出。漢中へと戻って行きました。
三国鼎立とはいえ、一強二弱。 その中でも蜀は最弱。しかも、孔明は亡し。
姜維の正論は正論として、魏の討伐をあくまで続けられたら、劉禅も周りもつかれますわな。言っていることはまともだから、劉禅すら北伐をやめろ!とはいえませんし。
度々の北伐も…功はならずっ!
演義第114回。 このあと、魏で曹髦・王経が司馬昭に殺され、王経の甥の王瓘(オウカン)なる者が蜀へ亡命してきました。
もちろん、鄧艾の部下で王経の親戚でもなんでもないのですが・・・。
姜維は王瓘(オウカン)を打ち破ります。
詳細はこちら。
夏侯覇 part3 演義第112、113回は特にこれといった活躍はなし
演義第115回。
姜維、また北伐です。ここのところ連続です。 羅貫中さんも呉の方へもっとカメラを回してほしいものですな。
祁山ではなく、今回はトウ陽を狙います。 出陣前に譙周(ショウシュウ)が、「西蜀の将星が衰えた」などと死亡フラグを立てたり、夏侯覇も妙にやる気があります(汗)。
夏侯覇が討ち死に・・・詳しくはこの記事を見てくだされい。
姜維はいたく悲しみましたが、
「勝敗は平家の常。このたび大将を打たれ兵を失ったとは言え、いささかも憂える必要はない!(中略)もし、引き揚げを口にするような者があれば、容赦せぬからな」
姜維は鄧艾と一騎打ちを演じますが、勝敗つかず。 師纂・鄧忠、張翼も激闘を繰り広げ、一進一退。泥仕合と化してきましたが、鄧艾を祁山の陣地まで追い込みました。
が、またまた黄皓・閻宇コンビにより、強制召喚。 劉禅を動かし、詔を発動させました。。。
しかも、三通。
姜維やむなく帰国…。 帰国後の姜維、ブチギレながら犯人探しをするっ!
さて、それは次回で( ゚д゚)!