田続 鄧艾父子を殺害したミスター小者!
どうも!
諸葛菜です!
主役級の鄧艾を殺害した小憎らしいキャラ、田続です。
鄧艾とともに陰平を越える!!
演義での登場は第117回。 蜀を討伐するため、鄧艾・鐘会が各々10万の大軍を指揮し、成都へ迫る。 陰平の険を越え、馬邈(ババク)閣下の守る江油城を降参させた鄧艾軍。 息もつかせず、陪城を攻めようとすると、田続、
「兵士たちは山越えをしてきて、疲れきっております。数日休ませてから、進まれるがよろしかろうと存じます」
これを聞いた鄧艾は激怒、
「兵は神速を貴ぶ。貴様、味方の士気を乱す気か!?」
と、左右の者に命じて首を刎ねようとしました。
まあ、こういったことで殺された武将は多くいますし、司馬氏の方々だってちょっと意見が違うだけですぐに殺さ・・・、 諸将がさまざまに命乞いしたので、ようやく許した。
助かった…。
しかし、ここで殺しておけば鄧艾にとって後顧の憂いは断てたはず。
謀殺
次の登場回は119回。
蜀の滅亡までまっしぐら。諸葛瞻始め、次々と蜀将が散っていく。蜀の滅亡、姜維・鐘会も死亡。鄧艾まで囚人車にぶちこめられ、後半では大盛り上がりの回です。
普通の読者なら田続との絡みなんて記憶にございません。
鐘会・姜維を討ち取った衛カンは、鄧艾を囚人車にぶち込んだのは自分なので、鄧艾の部下たちが彼を助けると、衛カンの命が危うくなります。 「鄧艾を生かしておいたらわしがなぶり殺しになる」
これを聞いた田続が、
「さきに鄧艾が江油を攻めたとき、それがし、きゃつに危うく殺されそうになり、皆のとりなしで許されたことがございます(第117回)。今日こそあのときの恨みを返してやりとう存じます」
読者の記憶に残っていないだろうと察していただけたのか、羅貫中先生、もしくは立間先生がカッコつきで登場回を書いてくれました。読者のフォローはばっちりです。
衛瓘(エイカン)の許可をもらった田続はカタパルトに乗って、鄧艾の元へすっ飛んで行きました。
田続の率いる兵は500。
おりしも、鄧艾親子は囚人車から助け出されて、成都に戻ろうとしていたが、味方が来たものと思い込んで気軽に迎えた。 田続、鄧艾の姿を見るなり刀を一閃。
鄧艾を一刀の元に切り倒しました。
息子の鄧忠も田続によって斬り殺されてしまいます。
こんな野郎に殺されるとは…、誠に無念なり。
これ以後、田続めは出てきていません。 鄧艾の名誉が回復された時は、この人生きていたのかな・・・?