姜維 part5 VS鄧艾!北伐は続く…犠牲はたくさん。でも挫けない。

どうも!

諸葛菜です。

姜維part5です。前回は王経を打ち破ってから、鄧艾にしてやられました。

 

負け戦が多い? 上等です!

 

kyoiii

一発逆転を狙って魏と闘う

自分の血を見ると奮起するストロングスタイルで頑張ってます!

演義第111回。

前回、鄧艾の疑兵に欺かれ退却したものの、兵の損失はほとんど無し。姜維は鐘提というところまで撤退し、盛大な酒宴を開きました。樊建は大功を立てたのだから、成都へ戻るべきと主張しましたが、そんなことに聞く耳を持つ姜維ではありません。

なぜなら、魏軍に勝てる理由があるからだそうです。

  1. 敵はトウ水の敗戦で士気が落ちているが、蜀兵は一兵も損なっていない
  2. 蜀は船で来たから疲れていない。魏は歩いてきたら疲れている。
  3. 蜀は精兵。魏は烏合の衆。
  4. 蜀はキ山に出れば麦を取って兵糧に出来る。
  5. 敵は兵糧が分散しているが、蜀は軍を一手に攻めることができる。

これを聞いても夏侯覇は不安なのか、「鄧艾はこれまでの敵とは違う」と、攻撃に消極的。

「鄧艾ごときを恐れるわしと思うか。そなたたちは、敵に鋭気を添え、味方の威風を削ごうとするのか。わしの心はもはや決まった。まず隴西へかかるのじゃ!」

と、声を張り上げたので、一同黙ってしまう。

…なんだろう?

作者にダメフラグを指された主人公ほど、見るに耐えないものはありません…。

 

鄧艾のカウンターがクリーンヒット!

キ山ではすでに鄧艾が9つの陣屋を構えていました。 一部のすきもなく、鄧艾の手並みをたたえる姜維

夏侯覇の申したことは本当であった。諸葛丞相もかくやと思うほどじゃ。鄧艾というのはなかなかの者じゃぞ」

だからさっき言ったばかりじゃない…。

諸将と打ち合わせた結果、キ山には必ず鄧艾がいるので、鮑素に姜維の旗を持たせて、姜維の本隊は董亭にでて、一挙に南安を衝く。

鄧艾相手では、この程度の目くらましなんぞ、すぐにばれてしまいます。 鮑素が無能であることもすぐに見抜き、この回は鄧艾が主役。無双状態です。

鮑素 実は攻撃の方が得意だったんだ(冗) 蜀軍のリーマン武将!

鄧艾は陳泰に鮑素を破らせ、その足で姜維の退路を断つよう要請しました。 鄧艾自身は南安へ向かい、武城山を取り、姜維をジョウケイに向かわせるよう仕向けました。

進軍中の姜維、武城山まで来て、

「武城山をとれば南安を取ったのも同然じゃが、鄧艾のことだから先に守りを固めているのでは…」

石火矢の音一発。 魏の軍勢が殺到。旗には鄧艾と大書されており、先陣が崩され、中軍から姜維が駆けつけたときにはすでに敵兵はすでに引き揚げていました。 姜維は武城山のふもとまできて、連日戦いを挑みますが、敵は攻め降ってこない。陣を築いていると、銅鑼、太鼓、笛の音が鳴り響き、敵襲によって蹴散らされる。

にっちもさっちも行かないので、仕方なくジョウケイへ向かう姜維

 

姜維大将軍…引責降格っ!!!

もう・・・鄧艾の読みどおり進んでいく演義第111回。

夏侯覇に武城山に残るよう言いつけ、自身はジョウケイへ急ぎましたが、「段谷」という場所までくると、

「段谷は断谷に通じる。もし敵にふさがれたら、どうしようもないではないか!」

と考え込むところに、師纂・鄧忠が来襲。 さらに、鄧艾の本隊もやってきたため、三方から攻めたてられます。

折りよく、夏侯覇が救援に来たため命拾いしましたが、夏侯覇より鮑素の戦死を告げられます。引き揚げを命じて、全軍退却をはかり、姜維自身がしんがりとなって敵の追っ手を防いでいました。そこへ、退路を断っていた陳泰軍が殺到。姜維も無双発動して右に左に斬り回りますが、重囲を抜けることができません。友軍の張嶷姜維の危機を知り、数百騎だけを率いて重囲に飛びこんで来た為、姜維はかろうじて生き延びて漢中へ退却できました。

この際、蜀の精兵たちの大半が陣没。張嶷、鮑素も戦死し、責任を感じた姜維は位を後将軍に降格させ、大将軍の軍務を代行することにしました。

 

懲りずに北伐!諸葛誕の義挙に便乗出兵!

演義第112回。

諸葛誕の挙兵に合わせ、北伐を企画する姜維

「今度こそ大事なったぞ!」

と小躍り。 はしゃぎすぎだぜっ姜維!∑(゚Д゚)

自主的引責降格なんかより、出兵そのものを辞めてくれっ!

上奏文をしたためて、魏討伐の軍を起こすことを願い出ましたが、ショウ周より仇国論を提出されました。

そこには小国は分を守って、民をいつくしみ、国力を充実させてから大国と戦えといったことが書かれていました。

が、姜維は激怒。

「腐れ儒者めが何をぬかすっ!」

と、論文をほっぽって軍勢を整えました。ショウ周には仇論国を提出され、片腕の張翼廖化もこの頃は北伐に対して疑問を持ち始めている現状。相談する相手がいなかったのでしょうか。

戦について、傅僉にはかります。

傅僉 後期蜀の鬼神!姜維からの信頼も厚い無骨漢!

「そなたの考えではどこへ出たらよいか?」

傅僉が言うには、長城にある糧秣を焼き払ったのち秦川を抜きますれば中原が取れる!と・・・。

「それこそ、わしの考えていたところじゃ!」

あんた本当に自分で考え(略?)

長城の糧秣を焼き払って、中原も取る。

そんなことが無理なのは、いち読者でも分かること。 目標に具体性がなく、だんだん理想的な考えだけが先行してきました。そんな行動様式に、多くの姜維ファンが不安を抱いたはずです。自分にとって都合の良い意見しか聞き入れられなくなっている…。頭カッチカチのおっさんになって来ている!

何はともあれ、出兵。

対するは李鵬 王真のモブ武将を引き連れた司馬望。

「今日、司馬昭がその主を軍中に移したのは、李カク、郭シ同様の下心があって似違いない。わしは今、勅命を奉じて罪を糾しに参った。貴様は早々に降参せよ。ぐずぐずいたさば、一家皆殺しとするぞ」

いまいち的外れな挑発をしながらも、姜維はやる気マンマン。

 

白面将軍鄧忠登場!

司馬望戦開始。

傅僉が王真・李鵬を討ち取り、初戦の勝利を飾ります。 翌日も城を火攻めで、魏軍を苦しめ城内を阿鼻叫喚の地獄絵図へと変えていく姜維

怒った姜維は怖いです。

司馬望はやられ役がはまっていますし、何かが来るのではと思っていると、背後から鄧艾の軍勢が攻めてきました。

「鄧将軍これにあり!」

顔にはおしろいを塗ったかと思われるほど白く、唇は真っ赤なイケメン将軍が姜維に挑む。

「これが鄧艾か!?」

両雄、槍を交わすこと40合。

心中「まともに打ち合っても勝ち目はない」と思い、左の山道へ走りこみます。追ってきた白面将軍に彫弓を放ちます。

白面将軍もさる者。これを読んでいました。白面将軍が繰り出した槍が身体を掠めましたが、姜維、肉を切らせて骨を絶つ作戦で、しっかり槍をゲット!

白面将軍は槍を棄てて逃げ去った。 「無念!逃げられたかっ!」

と、姜維は追撃しましたが、鄧艾が登場。

白面将軍こそ鄧艾の息子トウ忠であったのでした。 鄧忠すら倒せないとなると…姜維の先行きが心配です(汗)。

鄧忠(トウチュウ) 姜維を追い込む若武者っ!牛飼いの息子だからってなめんなよっ!

翌日以降、両軍はにらみ合ったまま。諸葛誕が敗北したため、姜維の軍勢は退却。

「今度の討伐も、また画餅に帰したか。ままよ、いったん引き揚げよう・・・」

4度目の北伐も失敗。 今また無念の涙をのむ、というところ!さて、次回はっ!?