姜維 part8 剣閣に立て籠もるも降伏 鍾会とともに反乱

どうもっ!

諸葛菜です!

 

蜀漢の主要拠点が尽く陥落。残すは剣閣と綿竹関のみ。姜維廖化張翼らとともに剣閣へ向かい、そこで董蕨と合流しました。 董蕨は泣き泣き後主劉禅黄皓のことを訴えた。

「さように心配されずとも良い。わしがおる限り、みすみす蜀を魏に渡すような事はせぬ。ひとまずここを固めてゆるゆると敵を退ける策を考えるとしよう」

姜維のこのセリフ、ますます不安にさせられます。

剣閣に立て籠もって徹底抗戦!

董蕨は剣閣を固めても成都が空なので足元より崩れ去ると意見を述べますが、

成都は要害の地をひかえておるゆえ、そうやすやすと取れるわけはない。その気遣いは無用じゃ」

強気な姜維。 だが、自然の地形に頼っているだけで、楽観的すぎる考え。このあたりが諸葛亮 と違って詰めの甘さが感じられます。

そうしているあいだに、魏の諸葛緒が数万の軍勢を率いて剣閣を強襲。 姜維は5000の兵を率いて、一気に蹴散らし、撤退させました。 読者も董蕨も一安心。 姜維の武勇をまざまざと見せつけ、勝利。

鍾会の本軍が到着後も石火矢、雲梯による息もつかせぬ攻撃を防ぎきった。

 

劉禅皇帝がついに降る!姜維も鐘会の軍門へ…

カメラ変わって馬邈(ババク)VS李夫人 トウ忠&師纂VS諸葛瞻が繰り広げられました。

しかし、結局蜀皇帝劉禅トウ艾に降伏。 姜維の元に成都よりの使者、蒋顕が到着し、劉禅が降伏した旨を知らされました。

姜維の部下たちは怒り爆発。 髪の毛を逆立て、剣を抜き放ち、岩に斬りつけた。

「われらが命を的に戦っているのに、どうして降参なぞしてしまったのか!」

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姜維の側近、兵士らは号泣。 彼らの心が蜀漢より離れていないのを見て、

「皆の者、嘆くのは早いぞ。わしに漢室再興の計略がある」

と、言って、姜維廖化張翼、董蕨らを率いて鐘会軍へ降参。 鍾会姜維の降参に大喜び。

姜維はそれに乗じてさらなるヨイショをかけます。

  • 諸葛誕を討ってより、鍾会は策を一つとして誤ったことがない
  • 司馬氏の隆盛はすべて鍾会のおかげ
  • トウ艾には降参しないけど、鍾会さんになら降参しちゃう

鍾会、もうデレデレです。 矢を折って義兄弟の契りを結び、すっかり気を許してしまいました。

敵の総大将の一人をあっという間に懐柔。 さすが百戦錬磨の姜維伯約将軍、見事な営業トークで、坊ちゃん総大将を丸呑みです^_^;

 

蜀の都、成都では劉禅を降服させたトウ艾が大はしゃぎ

司馬昭から引き上げ命令を受けても、劉禅を扶風王に封じたり、魏の軍勢を蜀から引き揚げずに駐屯させていました。

この態度に、謀反の疑いをもった司馬昭鍾会の位を上げ、トウ艾を牽制させました。 鍾会はすぐに姜維に相談。今後の対策を練る。 姜維が言うには、

  • トウ艾は牛を追ったりしていて、卑しい身分だし
  • 陰平の崖を宙吊りになってまで越えてきたのは、特段妙計ではない
  • 時流に乗っているだけ
  • 蜀の民の人気取りをしたり、劉禅を勝手に扶風王としたのは謀反の下心あり
  • 鍾会将軍が私を剣閣に縛り付けていたからこそできた大功である」

と、鍾会を持ち上げる。 鍾会はまたまた大喜び。 姜維は更に、かつて諸葛亮孔明が草蘆より出られた時、天下三分の計を説きましたが、その時に使った図面を鐘会に渡しました。

海賊版の図面を持って姜維は「蜀こそ正に王覇の業をなすところ」と煽りまくる。

「晋公が疑っておられるうちに、急いで上奏文を奉ってトウ艾の謀反のありさまを奏上いたせば、晋公より将軍に討伐の沙汰があるは必定。その時は一挙に手捕りとできましょう」

三国志演義後半のアイドル武将姜維。 鐘会に降っても、その智謀は冴え渡るっ( ゚д゚)!

 

…でも、状況が状況だけに、なんだか黒くなって来たな、姜維将軍^_^; 三国志演義第118回、119回を見ているとダーク姜維全開です。

魏軍と戦っていた頃はトランスフォーマーコンボイ司令官並に頑張っていたけど、鐘会と組んでからはメガトロンぽくなってきた(汗)。

もうすぐ終わりだ、姜維