姜維 part3 司馬昭を追い詰め 徐質、郭淮を討ち取ったどお~!

どうも!

諸葛菜です!

姜維と鐘会が未だ完結しておらず・・・。 出落ち武将が多い後半、主役級は大長編です。

  演義では、夏侯覇が亡命した249年に姜維が北伐。

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諸葛恪からの魏討伐のお誘い(^^)

今回の北伐は253年。 呉の諸葛恪の「共に魏を討とう」との書面を受け取り、姜維は迷い無く挙兵。こと、北伐に関しては腰がめちゃくちゃ軽いです。姜維将軍! 20万の兵を起こし、廖化張翼を左右の先鋒、夏侯覇を参謀、張嶷を運糧使として陽兵関より魏に向かいました。

夏侯覇に諮ると、まずは食料豊かな南安を攻めることに。 まずは、羌族と合流。石営から董亭を出て、南安を取る計画を立てました。

姜維はすぐに郤正先生に金品を持たせ、羌族に魏を攻めるよう要請。 先生は文官として内勤だけでなく、命がけの外交交渉まで出来てしまう度胸のすわった漢です。キングダムに登場する異民族のような輩がたむろする巣に単身乗り込む先生を想像してみて下さい…。すごいでしょ?

郤正 地味だけど、蜀の忠臣!姜維の愚痴相手はお任せ!

 

まさかり大将の徐質に手を焼く!

魏の国境の守備大将は郭淮閣下。 姜維軍20万、さらに5万の羌族が来たので、本部へ通報。

司馬昭はすぐさま司馬昭を大都督とした増援部隊を派遣しました。 姜維軍にとって侮りがたい強敵徐質が登場。

徐質 魏軍の猛将徐晃の後釜?散り際は美しく

廖化張翼を蹴散らし、蜀軍を30里ほど退かせます。

姜維夏侯覇と相談。

「徐質はなかなかの剛の者じゃ。手取りとする手があろうか?」

夏侯覇は、わざと負けておびき出してやっちまいましょうと進言。

司馬昭は仲達の息子じゃ。兵法を知らぬはずは無く、いりくんだ地形を見れば深追いすまい。魏の軍勢はたびたびわが軍の糧道を断つ手を用いたがゆえ、今度はその裏をかいてやれば徐質を斬ることができよう」

姜維廖化張翼を呼び、手はずを整えさせます。 蜀軍は徐質の挑発に乗らず守りを固めるのみ。

司馬昭は徐質に糧道を断つよう命じます。 姜維は相手が痺れを切らすのを待ち、食料を積んだ木牛・流馬を徐質にわざと襲わせます。 調子に乗って追撃してきた敵軍を谷あいにおびき寄せて焼き殺す。 孔明司馬懿魏延を焼き殺そうとした葫蘆谷での戦いを髣髴させます。

徐質退治はうまく行き、姜維は見事徐質を討ち取ります。

 

司馬昭を追い詰める

夏侯覇が徐質軍の鎧を装着し、魏の本陣へ突入。 司馬昭を散々に蹴散らし、鉄籠山へ追い詰めます。

司馬昭 父司馬懿、兄司馬師の跡をついて覇道をゆくっ!

姜維軍も鉄籠山を包囲。水・食料を断ち、司馬昭を土俵際まで追い詰めた形となりました。

「先に丞相が、上方谷で司馬懿を惜しくも取り逃がしたことを、わしはつねづね無念に思って追ったが、司馬昭め、今度こそ逃げられはせぬぞ」

と、姜維のテンションもMAX! 諸葛丞相の・・・敵の片割れを・・・討てるっ(゚Д゚)!

が、肝心の国境警備部隊である郭淮・陳泰将軍が控えています。

意気軒昂な姜維さんだけど、このままでは逆に姜維軍がサンドイッチになってしまうのでは・・・?。(´д`lll)

廖化張翼がいるとはいえ、郭淮・陳泰相手ではきつすぎます。

郭淮 魏の名将 いぶし銀ぶりは孔明も手を焼いた!

羌族の寝返り…そして…!

郭淮・陳泰は羌族を撃破、懐柔し、共に蜀軍陣営を襲います。

俄何焼戈 羌軍の突撃隊長!蜀の援軍に馳せつかまつった!

姜維は迷当大王が寝返ったことも知らず、陣内に入れたら急に襲いかかられ、蜀軍は四分五烈。魏・羌族の兵に蹂躙されます。

姜維は身に寸鉄も帯びず、わずかに腰に弓矢を下げていたが、それもあまりに慌てていたため、矢をすっかり落としてしまって、空になった矢筒があるのみでした。

最悪なことに、追撃者は郭淮。 裸同然の姜維に、槍、弓矢を装備した郭淮が迫ります。 郭淮も智勇兼備の将ですが、姜維は肉弾戦においては趙雲と互角以上。

たとえ素手でも、郭淮と戦います。 郭淮に追いすがられているさなか、姜維は弓弦を引いて10度も空引きし、郭淮はその都度身をこごめた。

これに気づいた郭淮が弓を取ると、矢をつがえて放ちます。

郭淮、読みが甘すぎましたな。 主人公を飛び道具で仕留められた漫画・小説は数少ないことを・・・。

姜維はその矢を避けて、飛来した矢を掴む。 避けてねえ・・・(((゜д゜;))) まんま掴んだ!

弓につがえて郭淮の近づくのを見計らい、力いっぱい射掛け弦音と共にもんどりうって落馬した。

かくて、多くの軍勢を失った姜維だが、徐質を討ち取り、郭淮を射殺。「功罪相半ばしたと言える」と、羅貫中先生もしっかりとフォローしてくれました。

  • 主人公補正。
  • 飛び道具で主人公を殺そうとした敵キャラに、無残な死を与える。

現代の漫画にも通じるセオリーを、数百年前の作家がすでに実践していました。 羅貫中先生・・・現代によみがえってもロングセラー作家を狙えるぜ・・・。